本草閣が煎じ薬にこだわるには理由があります
私たち本草閣薬局が「煎じ薬」にこだわるには理由があります。
次項では、本来の漢方薬の方である「煎じ薬」と、最近の形の「エキス製剤」の違いについてご説明します。
煎じ薬の作り方
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エキス製剤
煎じ薬を調製後に水分を除去して得られるエキス粉末に賦形剤を加えて顆粒剤して製剤したもの。
- 例インスタントコーヒー
- 厚生労働省の通知には、「エキス剤の指標成分含量は煎じ薬の70%を超える事」と記載があります。つまり、煎じ薬が基準であり、エキスにすると効果が30%以上落ちると示唆しています。
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煎じ薬
薬草や生薬を水に浸しグツグツ煮出したもの。漢方本来の飲み方。
- 例本格ドリップコーヒー
- 葛根湯の「湯」様に湯と付くものは、煎じ薬で服用すると最も効果を発揮します(「種類豊富な形状、品揃え」を参照)。
その他の違い
吸収力
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エキス製剤
科学的に顆粒にしたもののため、体への吸収が煎じ薬に劣る。
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煎じ薬
本来の形の上、液体のため体への吸収が良く、有効な成分を吸収しやすい。
効き目
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エキス製剤
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煎じ薬
香り
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エキス製剤
工場にて製造する為、手元に来るときには香り成分が殆ど無くなっています。
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煎じ薬
服用の際や、煎じている時の香りも薬効の一つです。
味
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エキス製剤
顆粒状になっているため、煎じ薬などに比べて味がしない。
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煎じ薬
煎じ薬そのままの味が味わえる。その味も薬効の一つです。
有効成分
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エキス製剤
工場で製造する際に、熱分解・酵素分解・精油成分の揮発など、有効成分の減少は避けてと通れない。(その結果、漢方薬の効果や性格が少し変わってしまう場合もあります。) 厚生労働省は、エキス剤は指定した有効成分だけは少なくとも煎じ薬の70%を超える事と通知している。
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煎じ薬
漢方処方の効果効能そのまま。煎じ薬の効能を最も発揮します。 また、味や香りも漢方薬の大切な構成要素であり、それを最大限有効利用できる。
生薬の質の違いや刻み方などの違い
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エキス製剤
保険適応の健康保険医療では生薬の値段を国が決めています。高い生薬を使うというわけにはいきません。
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煎じ薬
漢方薬を構成する生薬は、野菜と同様、質の良いものとそうでないものがあり、それによって価格は勿論、効果も大きく異なります。また、料理によって野菜の切り方を変える様に、生薬も刻み方(切り方)でも効果が変わってきます。生薬の原料が高騰し、良い生薬を使っているメーカーが少ない昨今、漢方の本草閣では質や刻み方を考慮し、効果の高い生薬を厳選して提供おります。
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