1830年創業 和薬・漢方 本草閣 名古屋鶴舞

肥満vol.2(全2回)2025年01月13日

メタボリックシンドロームの対策をしましょう!

今回は、前回に続いて、肥満に対する食事や運動などの日常生活のポイントや具体的な漢方薬をご紹介します。

前回のコラムはこちらから

食事や運動のポイント

<食事>

・野菜 (できるだけ旬のもの )中心の食事を 腹七~八分目

・朝食は抜かず、間食、深夜の食事はしない

・強いお酒や糖分・糖質の多い飲み物は控え、血液をきれいにする本物の青汁を飲む
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<運動>

・散歩をする /階段を使う /一駅は歩く等 、出来る限り歩く

・毎日お風呂に入り、新陳代謝を高める

・自分の肉体的・精神的状態を見極め、質のよい休暇をしっかりとる

肥満の改善が期待できる漢方薬

・カロリー過多、食べ過ぎに加えて運動不足→防風通聖散

・活動的で食欲旺盛な筋肉質タイプ、ストレスがあるとイライラして怒りっぽくのぼせる→大柴胡湯

・全身にむくみがあり、水肥りタイプ→防己黄耆湯

・更年期になって急に太りだしたタイプ、冷えのぼせがある→桂枝茯苓丸

 

痩せない理由には、落とし穴も

漢方薬は確かにメタボ等の体質改善を得意としますが、漢方薬だけでは完全に改善しません。

毎日の生活改善もとても大切です。

 

・「欠食」は老けた体を作りやすい

食事回数を減らして摂取カロリーを減らすことをついしがちですが、年とともに筋肉量や骨量は減り、代謝は落ちていきます。欠食を繰り返すことにより栄養が不足すると、痩せるだけでなく“老いた体”を作り出してしまいます。老化に拍車がかかり、結局のところ“痩せる能力”までも低下するという悪循環に陥ってしまいます。

 

・「睡眠」を削ると痩せにくくなる

睡眠時間が短くなると、レプチン(食欲抑制ホルモン)の分泌が低下して、グレリン(食欲増進ホルモン)の分泌が増加します。それだけでなく、副腎皮質ホルモンが増加し、成長ホルモンが低下することで、脂肪の蓄積が生じます。質の良い睡眠がとれていない場合は、睡眠不足が痩せない原因の1つかもしれません。

睡眠についてのコラムはこちら

 

・「ストレス」を溜めると体脂肪も溜まりやすくなる

ストレス、多忙は、食事時間の不規則・早食い・夜食など、内臓脂肪のたまりやすい食習慣をしばしば伴います。ストレスホルモンは脂肪を溜める方向にはたらきます。また、東洋医学ではストレス=気の滞りと捉え、様々な疾患を助長すると考えます。ご自身の時間を設ける・よく寝る・趣味に没頭する、、、など邪気をリリースすることを心掛けて笑顔の毎日を作りましょう(^^♪

メタボの原因は人によって違い、また体質も性格も肥満のタイプも各自違います。

したがって、対処方法、薬も人それぞれ変わってきます。

メタボに効くと謳った薬も、それが自分に当てはまっているか見極めるのが肝心です。

 

メタボを撃退し、老後も元気で充実した人生をおくりましょう!

 

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