肥満vol.1(全2回)2024年12月13日
お腹周り注意報!!~メタボリックシンドローム~
わが国では現在、特定健康診査(メタボ検診)が義務化されています。
これは、生活習慣病の予防のために、対象者(40歳~74歳)の方にメタボリックシンドロームに着目した健診です。
東洋医学の視点でメタボリックシンドロームとは?
東洋医学においてメタボリックシンドロームと言う言葉は用いませんが、一言で言えば「脂肪太りの悪液体質」でしょうか?
現時点、病気にかかっていなくても将来的に動脈硬化性の血管障害を起こす可能性のある、漢方的には『 未病』の状態で「毒気の多い血液 ドロドロタイプ」と言えるでしょう。
ビジネスマンが過度な仕事とストレスによりメタボになってしまうケースも多いですが、女性も閉経を境に増加します。女性ホルモンの減少により脂質代謝が低下することが大きな要因と言えます。
血液が濃く汚れてドロドロしていると…
血液が巡りにくく、滞ったり詰まったりします。
どこで詰まり・滞るかによって病の種類・病名が変わります。
心臓では、狭心症・心筋梗塞・・
脳では、脳梗塞・脳血栓・・
目では、眼底出血・網膜炎・充血・・
耳の奥では、めまい・突発性難聴・・
肝臓では、肝炎・肝硬変・・
皮膚では、湿疹・いぼ・じんましん・・
骨・筋肉では、神経痛・リウマチ・関節炎・・
大腸では、ポリープ・癌・潰瘍性大腸炎・・
胃では、胃潰瘍・胃癌・・・
肺では、肺炎・肺癌・・・・
子宮では、子宮筋腫・子宮癌・・・
卵巣では、卵巣嚢腫・チョコレート嚢腫・不妊・・
肛門では、痔核・脱肛・痔ろう・・・
漢方では、このようなメタボリックシンドロームや生活習慣病だけでなく、このような疾患に対しても様々な方法で血を綺麗にしたり、しっかり巡らせたり、ストレスを解消するために滞った気を巡らせることで体質改善していきます。
食生活を改善しながら漢方薬を服用することが体質改善の近道です。
無理なダイエットは禁物!
メタボの人が無理をし、急激にやせると血管に負担がかかり、血管閉塞などを起こす可能性もあります。
そのため減量の過程も大切です。
漢方では血管への負担を軽減しながらメタボ体質を根本から改善します。
次回のコラムでは、食事や運動などの日常生活のポイントや肥満の悩みに使用する具体的な漢方薬をご紹介します。