1830年創業 和薬・漢方 本草閣 名古屋鶴舞

漢方で頭痛ケア2025年04月14日

頭痛の原因とは

「頭痛もち」という言葉があるように、日本人の40%に慢性的な頭痛があると言われています。

漢方の視点から頭痛の原因を考えてみましょう。

東洋医学では

風(風に当たる)

寒(冷える)

暑(暑い季節)

湿(雨に濡れる、湿気が多い)

熱(高温な環境)等

外側からの刺激で起こる場合と、

日頃の悪い食生活・ストレス等の精神的な刺激等、、内側からの刺激で起こる場合があり、それぞれの原因に従って対処していきます。

 

現代ではパソコンや携帯を長時間見ることで、目の疲れから首肩が凝り、頭痛に繋がってしまう方も増えてきています。

 

痛む場所は?

また頭痛の起こる部位によっても病の種類が考えられます。

蓄膿症(副鼻腔炎)は前頭部

神経ストレスからは側頭部(こめかみ辺り)

高血圧の場合は主に後頭部

片頭痛の場合は頭部の片側

というように違う部位が痛むことが多いようです。

 

漢方薬で頭痛ケア

頭痛にはどんな漢方薬が使われるでしょうか?

〇アイスやジュースなどの冷たい飲食で胃が冷え額が痛む⇒呉茱萸湯

〇風邪の時首や背が凝り痛む⇒葛根湯

〇浮腫みを伴う頭痛⇒五苓散

〇のぼせ便秘を伴う頭痛⇒桃核承気湯

〇精神的ストレスからくる頭痛⇒柴胡桂枝湯

〇生理前の頭痛⇒桂枝茯苓丸

〇疲労、食欲不振時にくる頭痛⇒補中益気湯

 

 

日常にできる頭痛の養生法

頭痛は、日常の養生を意識して、予防することも大切です。

取り入れやすいものからためしてみてください。

 

【血行をよくする】

特に、肩回りや首凝りがある方や、生理前の頭痛が多い方は、血行の悪さが頭痛に

繋がっている可能性があります。

こまめなストレッチ、目を温める、ウォーキングなどの軽い運動もお勧めです。

また、血行を良くする食材を意識的にとってみましょう。

ニラ、たまねぎ、シナモン、三七人参などが血行を良くしてくれます。

 

【ストレスを緩和する】

考え事や、ストレスが多い時に頭痛が起きやすい方は、漢方でいう気の巡りが悪く

なっている可能性があります。

ストレスをゼロにする必要はありませんが、意識的にこまめに発散することも大切

です。

深呼吸をする、ご友人とのおしゃべり、一人の読書の時間、運動など、ご自身がす

っきりする方法を探していきましょう。

また、おすすめの食材は、セロリ、しそ、ミント、かんきつ類など。

香りが強い食材は気の流れを整えてくれますので、ストレス解消の手助けに使って

みて下さい。

 

【冷えを解消する】

冷えが頭痛に繋がっている方も多くいらっしゃいます。また、冷えることで血行が

悪くなることも多いですので、冷え対策は大切です。

まず、シャワーのみの方は湯船につかる習慣を。また、首周り・手首・足首は冷え

が体に入り込みやすい場所です。

これらを温めることで、外からの冷気が入らないように身体を守りましょう。

ストール、レッグウォーマー、手首の隠れるお洋服がおすすめです。

また、飲み物はなるべく温かいものを、夏野菜よりも根菜を選ぶ、夏野菜を食べる

なら過熱して食べることでも冷えが緩和できます。

 

【疲れを癒す】

過労や食欲不振などで体力が落ちた時頭痛がくる場合もあります。

そんな時はなるべく早めに身体を休めましょう。できれば日が変るまでにお休みさ

れることをお勧めします。

おすすめの食材は山芋、なつめ、さつまいもなど。

特に高麗人参は気力・体力を補ってくれます。

 

 

人によって頭痛の原因や症状の現れ方は様々。

痛む場所(前・こめかみ・後・頭頂部)・痛む時間帯(朝・夕方など)・痛み方(重

い・刺すような)・天気の影響(雨の日・暑い日・寒い日など)・生理周期(生理

前・生理後)など、自分の状態を把握しましょう。

そうすればより的確な漢方薬が選択できます。

 

漢方薬を飲む以外にも、上記の養生法などを取り入れ、少しずつでも頭痛になりに

くい身体作りを目指しましょう。

 

↓↓漢方相談予約をご希望の方はこちらのバナーをクリックしてくださいませ↓↓

戻る
single-blog