実は身近にある漢方素材をご紹介!2024年07月05日
しゃっくりに効く漢方素材
普段目にしているのに使わず捨ててしまうもの。
実はそれが漢方素材として使われているものがたくさんあります。
今回は【柿蒂】(してい)=柿のへた をご紹介!
柿は日本の代表的な果物・・・
柿は日本の代表的な果物で、甘く美味しい秋の味覚として欠かせないものです。
しかし、実は甘い柿は日本に渡ってきてから改良されたもので、『万葉集』や『源氏物語』の頃は柿渋のみであったそう。
生の柿の実はビタミンCが豊富ですが、体を冷やすので食べ過ぎには注意が必要です。
柿渋は高血圧予防、葉は高血圧予防や内出血の止血にと、柿は多くの部位が薬用に用いることができる植物ですが、最も特色のある薬効は、へたをしゃっくり止めに用いることです。
柿の蒂は漢方素材では【柿蒂】(してい)と言い、しゃっくりの特効薬とされています。
しゃっくりに良い漢方処方は他にもあり、選挙応援の演説中しゃっくりが止まらなくなった吉田茂元首相が漢方薬を飲んで、ピタリとしゃっくりを治したと言われています。
〇飲み方…発作時〇
〇飲み方・・・発作時〇
⓵ 柿の蒂5~10g(5~10個くらい)に水400ccを加える
⓶ 約半量になるまで30分ほどかけて煮詰める
⓷ 煎汁を食前に温めて服用
*さらに生のひね生姜10gを加えると、飲みやすく効き目も良くなり、胃腸にも優しく作用します。
現れている症状や体質により、合う漢方薬は人それぞれ。
迷われた時は是非ご相談ください。