伊勢丹新宿店様
丹青会に出品
令和2年2月1日に開催されました伊勢丹新宿本店様による、一流品のみが揃う特別な催事、「丹青会」に出品させていただきました。
本草閣阿膠の購入
なぜ阿膠なのか
阿膠(あきょう)はロバの皮などを煮詰めた膠(にかわ)で、健康をサポートする和漢素材として用いられてきました。
その歴史は古く、世界最古(1~2世紀頃)の書物「神農本草経」にも上品としてその名は収載されています。また16世紀の本草学者李時珍は著書の中でロバの他に、牛、猪、駝などの膠についても記しており、当時より膠を使い分けていた事を伺い知る事ができます。
「時珍曰く、驢(ろば)は臚(ろ)である。驢とは腹の前方のことで、馬は力が膊(はく)に在り、驢は力が臚(ろ)に在るものだ」(本草綱目より)※「膊:うで」「臚:はだ・ひふ」
現代ではコラーゲンとも呼ばれる膠は、私たちの身体に欠かす事のできないアミノ酸の一種で、サプリメントとして飲まれたり、また化粧品にも配合されたり親しまれています。その原料は豚、鶏、魚などを主として作られていますが、和薬・漢方の本草閣では歴史の中で選ばれた和漢素材である阿膠をより多くの方に実感していただくために「本草閣阿膠」を提案いたします。
栄養成分たっぷり
コラーゲンの複合体阿膠
コラーゲンが、私たちの健康や美容をサポートの役割を果たしている事はよく知られています。しかしコラーゲンの栄養価は低く、それのみを摂取するよりも様々な栄養素を組み合わせて摂取する方が健康的です。
阿膠はコラーゲンをはじめ、ミネラルや脂肪酸、天然由来などのコンドロイチンなどを含み、歴史の中で選ばれたコラーゲンの複合体なのです。
化学的処理を施さない
伝統製法の阿膠
本草閣阿膠で使用する阿膠は、化学的な処理をしない伝統製法による阿膠を使用しています。 中国山東省の山奥に湧く澄んだ水は、不純物(アクなど)を取り除くのに適したミネラルを含んだ比重が重い硬水です。その水で用いて、ロバのみを丹念に煮詰め作られる阿膠は作られます。
近年、阿膠の需要拡大に伴い、ロバ以外の牛や豚の膠を混ぜたまがい物が市場に出回るようになり大きな問題となっています。和薬・漢方の本草閣では本物の阿膠を入手するため、代表自らが現地に赴き、品質と安心安全を確認した素材のみで製造した阿膠を、皆様にお届けいたします。
本草閣阿膠のこだわり
本草閣阿膠は、最高品質の阿膠をたっぷりと使用しています。また、2020年に創業190年を迎える漢方専門薬局の経験を活かし、皆様の健康と美容のサポート力アップのための和漢素材エキスを配合しました。
紅参
ウコギ科の根を乾燥させたもの。店先などに並ぶ西洋人参とは種類が異なります。本品では6年かけて栽培された、皮を剥かずに何度も蒸したサポニンを含む紅参を使用。
りゅうがん
ムクロジ科リュウガンの果肉。ライチに似たしっとりとした上品な甘さが心を穏やかにします。透明な実の中に黒い種がある様子が、龍の目の様に見えその名がついたとのいわれがあります。
さねぶとなつめ
クロウメモドキ科サネブトナツメの種子を乾燥させたもの。「ナツメ」の原種と言われ酸味があります。ストレス環境で乱れがちなバランスを整えます。
なつめ
クロウメモドキ科ナツメもしくは同属植物の果実を乾燥させたもの。熟す前は梨のようにさっぱりとして青い実が、次第に赤くなり甘さも増します。乾燥させた実は薬膳料理や菓子の素材として用いられます。
茶
ツバキ科の常緑樹。茶の木は一般的に刈り取り用に低く育てられますが、本品はベトナムの山奥にそびえ立つ、樹齢千年を越える野生木の茶葉を使用。食べた後にほんのりと香る余韻をお楽しみください。
受け継がれる
百味箪笥をモチーフに
漢方薬の素材となる生薬は、百味箪笥と呼ばれる生薬専用の箪笥に保管をします。百味と言われるのは百の味が入れられるほど幾つもの小さい引き出しがあるためで、着物箪笥と同じように虫の発生を防ぐため桐で作られるのが一般的です。
和薬・漢方の本草閣でも代々受け継がれ大切に使っています。今回の本草閣阿膠はこの百味箪笥をイメージして、またスリーブ(箱を覆っている表紙)にはまるで古書の原画のように、ロバの故郷が浮かび上がるように仕上げました。
阿膠をこよなく愛した楊貴妃
世界三大美女を呼ばれる楊貴妃。彼女のその美しさは、玉のように白い肌と黒髪にあったとも言い伝えられ、その美貌を保つため阿膠を密かに飲んでいたと清代に編集された「全唐詩」に記されています。
阿膠の他にも、楊貴妃の美の秘訣としてなつめやライチ、枸杞の実などが知られていますが(本草閣阿膠には、「なつめ」やライチに似た「りゅうがん」などの和漢煎じ液を配合)、それらの和漢素材は時を越えても今なお変わる事なく私たちの美と健康をサポートしています。